主将#79 OL 本多匠
①現役生活での感想について
光陰矢の如しとはよく言ったもので、つい最近入学式があったように感じています。
高校時代にラグビーをしていた私は、大学でもラグビーを続けるつもりでいました。しかし、色々あって結局アメフト部に入部することを決めました。
コンタクトスポーツには馴染みがあり、体もある程度出来ていたので、体力面では他の部員よりは苦労はしませんでしたが、アメフトにおける戦術の難しさや、ポジション毎の専門性の高さには4年間を通して悩み続けました。
また、2年次までは同じポジションの先輩方が多く頼りきっていましたが、3年次にはOLリーダーとして自分が後輩に教える立場になり、人に物を教え、そして人を率いる事の難しさを実感しました。
4年次には主将になり、辛い事や悩み事は倍以上に膨らみました。これまでの人生で経験したことの無いプレッシャーにも何度も押し潰されそうになりました。
実際何回かは潰れたと思います(笑)。
ですが、主将でなければ経験できなかったやりがいや素晴らしさも数多く経験する事が出来ました。
いちプレイヤーとして、いち人間として成長させてくれたZELKOVASには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
②昨年度のチームの雰囲気
良くも悪くも「楽しむ」事を第一に考えるチームだったと思います。
人数が少ないため、先輩と後輩との壁がほとんどなく、自分が経験してきた代の中では一番部員達が部活動を楽しくできていたのではないかと感じています。
その反面、関係性を壊さないように指摘や主張を遠慮してしまいがちだった部分があったことは否めません。
それがZELKOVASのチームカラーだと言ってしまえばそれまでですが、その部分はもう少し良い方向へ導けたのではと少し反省しています。
次の代はどういう雰囲気でいくのかは、次期主将の上原を始めとした幹部陣が決める事ですし、きっと次のチームにふさわしい空気感を作ってくれると思っているので心配はしていません。
ですが、少しでも良いので楽しむ事を忘れないでいてくれると嬉しいです。
③後輩に向けてメッセージをお願いします!
以前も皆に向けて話しましたが、アメフトという部活動は大学生活で必ずしもやらなければならないものではありません。
部活動に所属せずとも楽しい経験をすることは幾らでも可能です。
そうであるにも関わらず、皆は数あるサークル、部活動の中からわざわざアメフトという、危険でマイナーなスポーツに挑戦する事を選びました。
そして周りには同じ選択をした物好きが大勢います。引退して初めて実感しましたが、この環境はとてつもなく貴重です。
言われた通り練習をこなして無為に日々を過ごし、大学生活でのいち思い出とさせるのか。
はたまた、自らが置かれた環境の大切さを認識し、胸を張って部活動に取り組んだと言えるほど努力して、人生でも有数の思い出にさせるのか。
部活動を終えて得られる物がどう変わるかは、自分自身の行動にかかっています。
せっかく似たような物好きと集まれ、かつ一丸となって切磋琢磨できる環境が目の前にあるのだから、前者よりも後者を選んでほしいです。
もちろん簡単な道ではありませんし、私も全うできたかと聞かれたら不安ですが、達成できたらかけがえのない財産になる筈です。
是非今後も頑張ってください。心から応援しています。