こんにちは!
成蹊大学体育会アメリカンフットボール部MGRの佐藤です。
第7回はDB高橋歩希とAS林羽夏からのメッセージです。
是非最後までお楽しみください!
4年DB高橋歩希
Q,4年間のアメフト人生を振り返って、どうですか?
シーズンも最終盤を迎え、ふと大学での4年間を振り返る瞬間が増えてきました。
あのフィールドに立てる瞬間が少しずつ減っていく寂しさと、ここまで積み上げてきた日々への誇り。
いま、このタイミングだからこそ、自分の言葉で4年間を残しておきたいと思い、この文章を書いています。
高校から続けてきたアメフトという競技は、大学に入り、より大きな意味を持つようになりました。
「大学という舞台で、自分がどこまで通用するのか」
その問いに向き合い続けた4年間でした。
ありがたいことに、1年生の頃から出場機会をいただき、3年生からはキッキングリーダーとして、ユニットを背負う立場になりました。
プレーの責任も、人を動かす責任も、全てが未経験の連続で、毎日が挑戦でした。
4年間を振り返って感じるのは、勝利の喜びも、敗北の悔しさも、どちらも本気で取り組んだからこそ得られたものだということです。
勝った瞬間に身体が震えるような喜び。負けた瞬間に胸の奥が締め付けられる悔しさ。そのどちらも心から味わうことができたのは、自分が最後まで逃げずに向き合い続けたからだと感じています。
「最後に勝つ嬉しさ」と「最後に負ける悔しさ」。その両方を経験できた4年間は、間違いなく自分の人生にとって大切な時間でした。
Q,同期、または部活の後輩に対する思いを教えてください。
同期へ
気づけば、毎日のように顔を合わせてきた仲間です。
真夏の暑さで倒れ込みそうになった日も、雨の中でずぶ濡れになりながら走った日も、ミーティングでぶつかり合いながら、お互いの正しさを探した日も、全部が宝物です。
うまくいかない時、悔しさを隠せなかった時、それでも隣には必ず同期がいました。
「大丈夫だ」「まだやれる」と言葉にしなくても伝わる空気があって、あの安心感があったから、自分は何度も立ち直れたのだと思います。
嬉しい時に一緒に笑ってくれる人がいて、苦しい時に沈んだ空気を変えようとしてくれる人がいて、自分の弱さも強さも全部受け止めてくれる仲間がいて。
気づけば「同期」という言葉では収まりきらない存在になっていました。
家族のように、友達以上に、戦友のように、言葉にできない絆をこの4年間で築けたことを誇りに思います。
このメンバーでなければ、きっとここまで頑張れませんでした。心の底から、ありがとう。
そして、これからも同期として、仲間として、ずっと誇りです。
後輩へ
このチームは、まだまだ強くなれると信じています。私たちが何度も悔しさと向き合ったように、皆さんもこれからの時間で必ず成長できます。
強さは才能ではなく積み重ねです。
そして、仲間を信じる力は、どれだけ苦しい状況でもチームを前に進ませてくれます。
この先のチームを託す皆さんの姿を心から楽しみにしています。
Q,4年間で1番印象的だった思い出を教えてください。
4年間で最も心に刻まれているのは、やはり3年生のシーズンです。チームが30年ぶりに挑んだ1部リーグ。胸が高鳴るような期待と同時に、言葉にできない不安も抱えていました。
結果的に、あのシーズンは想像以上に厳しいものでした。
レベルの違いを痛感し、自分たちの未熟さと向き合い続ける日々。勝てない悔しさ、噛み合わないもどかしさ、チームが空中分解しそうになるほどの焦り。
キッキングリーダーとして、プレーでも精神面でも前に立たなければならない立場は、重たいものでした。正直、自信を失いそうになった瞬間もありました。それでも、あの混乱の中で「自分が逃げたら終わる」と覚悟を決め、何度も立て直しに挑みました。
今思えば、あの日々が一番自分を成長させてくれたのだと思います。
最後に
振り返れば、嬉しい日も苦しい日も、全てが挑戦の連続でした。思い通りにいかなくても、それでも前へ進もうとする気持ちだけは手放しませんでした。
この4年間で得た景色も、悔しさも、喜びも、仲間との時間も、全てが自分の財産です。
ここまで支えてくれた全ての人に、心から感謝しています。

4年AS林羽夏
Q,4年間のアメフト人生を振り返って、どうですか?
4年間、本当にあっという間でした。
必死で、苦しくて、それでも気づけば楽しい思い出ばかりで、振り返ると胸がぎゅっと締めつけられます。
入部した時、私はアメフトのことを何も知りませんでした。
ただ「楽しそう」というその一言だけで飛び込んだ場所でした。
入部後はオンとオフのギャップに驚きながらも、ASとして少しずつ知識が増えていくのが楽しくて。
しかし、入部半年から2年生にかけては、劣等感や不甲斐なさに押しつぶされそうな日々でした。
「力になれていない」「足を引っ張っている」
そんな思いから逃げられず、辞めようとまで考えたこともあります。
それでも続けられたのは、先輩がいて、同期がいて、笑ったり泣いたりできる仲間がいたからです。
自分の効率の悪さから作業が終わらず、先輩や同期に負担をかけてしまうことが悔しくて、気持ちの余裕をなくしていた時期もありました。
その苦しさを覚えているからこそ、入れ替え戦に勝った瞬間は涙が止まらず、すべてが報われたように感じました。
3年生では、オフェンスASだけでなく、新歓、スポンサー、会計など多くの業務に携わりました。
その中で、「この部は本当に多くの方に支えられている」ということを初めて実感しました。
保護者の皆様、OB会の皆様、スポンサーの皆様。
この場を借りて心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
4年生ではスタッフリーダーを任され、責任と向き合う一年でした。
人の上に立つことの難しさ、客観的に物事を見る大切さ、自分の弱さ。
さまざまな壁にぶつかりながら、一つひとつ向き合ってきました。
必死に向き合った時間が、少しずつ景色を変えてくれた4年間でした。
この4年間は、間違いなく私の宝物です。
Q,同期、または部活の後輩に対する思いを教えてください。
同期へ
4年間、本当にありがとう。
この同期で良かったと、心から思っています。
普段はふざけてばかりなのに、スイッチが入ると一瞬で表情が変わるところ。
しんどい時に、気づいているのかいないのか、絶妙なタイミングで声をかけてくれるところ。
私のやったことに対して、ちゃんと「ありがとう」と言ってくれるところ。
その全部が、私の支えでした。
みんなのおかげで、
「同期のために頑張りたい」
と心から思えました。
文句を言いながらでも、やるべきことは必ずやり切る。
そんな姿勢が本当に頼もしくて、いつも安心できました。
こんなにも心強い同期に恵まれたことを誇りに思います。
大好きです。
本当にありがとう。
後輩へ
伝えたいことは一つだけです。
今、目の前の時間を全力で楽しんでください。
私は全力になるまでに時間がかかってしまい、後悔もあります。
だからこそみんなには、楽しい時も、苦しい時も、仲間とぶつかる時も、逃げずに向き合ってほしいです。
この部で過ごす時間は、人生の中でも特別なものです。
隣にいる同期は、気づけばかけがえのない存在になります。
努力はどんな形であれ必ず力になります。
ゆっくりでも、小さな一歩でも、自分を信じて進んでください。
どうか後悔のないように、この部での時間を大切にしてほしいです。
Q,4年間で1番印象的だった思い出を教えてください。
4年間で最も印象に残っているのは、4年生の夏合宿です。
準備のために寝られない日が続き、焦りと不安で胸が苦しくなるような時間でした。
眠る時間もほとんどなく、焦りと不安で胸が苦しくなるような毎日でした。
人手が足りない状況で、どれだけ効率よく練習を回すか、どう動けば全体に迷惑をかけずに済むのか。
そのことばかりを考え続けていました。
去年の自分が、どれだけ先輩に甘えていたかを痛感し、
「今年は自分がやらなきゃ」
そう思って、ただひたすらがむしゃらに動いた5日間でした。
最終日。
誰も見ていない、同期だけの車の中で、張り詰めていたものがほどけて身体の力が一気に抜けました。
涙が止まらず、車内に響いていた泣き声すら、いまでは大切な思い出です。
しかし、あの日々を通して、ただ作業をこなすのではなく、全体を見て動く力や、先を読んで指示する力が身についたと感じています。
スカウティングやユニット補助だけだった役割から、
練習全体に深く関わるようになり、コミュニケーションも増え、
「部を動かす側」としての意識が大きく変わった時間でした。
辛かったけれど、胸を張って「4年間で一番頑張った」と言える経験です。
そして、合宿前に取得したばかりの免許で震えながら運転したことまで含めて、すべてが大切な思い出です。

いかがでしたでしょうか?
次回は4年RB坂下翔悟、LB榎本太郎からのメッセージです!
ぜひお楽しみください!

