こんにちは!
成蹊大学体育会アメリカンフットボール部MGRの芦澤です。
先日抽選会があり、私たちZELKOVASはBIG8との入れ替え戦が決定いたしました。
当日抽選会には主将田中とHC町野が参加しました。
抽選会での2人の気持ちや意気込みなどを皆さんにお届けいたします。
Q,抽選会場の雰囲気や入れ替え戦が決まった瞬間思ったことを教えてください。
主将 田中僚
この日は朝からずっとソワソワしていました。自動昇格を引いたときの煮え切らない気持ち、入れ替え戦を引いたときの高揚と不安。さまざまな感情が入り混じり、妙な緊張感に包まれていました。そんな気持ちのまま会場に入ると、張り詰めた空気が漂っており、さらに緊張したのを今でも覚えています。
そして、いよいよ自分の番。目の前に2つの封筒が差し出されました。最初から「左側を引く」と決めていたので、迷うことなく手を伸ばすことができました。封筒を開き、中に書かれた文字を確認すると──「入れ替え戦」。冗談ではなく、本当に胸が高鳴りました。
ふと、近くに座っていた町野さんの顔を見てみるとよくやったと言わんばかりのにんまりとした笑顔でこちらを見ていました。
リーグ最終節では、自分たちが掲げたテーマをまったく体現できず、このまま終わりたくないという思いが強くありました。
だからこそ、「入れ替え戦」という言葉を見た瞬間、「まだチャンスがある」と感じたのです。入れ替え戦を引けてホッとしたと同時に覚悟が決まった瞬間でもありました。
HC 町野英介
抽選会の数時間前、ふと思っていました。
「自動昇格を引いたら、今日で今年のチームは終わってしまうのか」と。
もちろん昇格は誇らしい結果です。ただ「突然終わりが来てしまうかもしれない」とそわそわしてしまい、気がついたら四年生への労いの文章を慌てて書き始めていました。
そんなこんなで飛田給駅で主将・田中と待ち合わせ。
時間が少しあったので駅前のマックに入ったところ、偶然にも四年生が数人。
「待ち合わせた?」と聞くと、全員口を揃えて「いや、なんとなく気になって来ちゃいました」と。
しかも「LINEじゃなくて直接聞きたいから」と。
その一言に、この学年の関係性の深さを感じました。
抽選が終わり、味の素スタジアム前のデッキで落ち合うと、四年生はさらに増えていました。
田中が結果の紙を広げて「入れ替え戦」の文字を見せると、誰かが叫ぶでも泣くでもなく、
「そうだよな」と、すっと受け止めて少しホッとしたような空気が流れました。
その自然さが、とてもこの学年らしかった。
全員そのまま踵を返し駅に向かい始めたので「メシとかみんなで食っていかないの」と聞くと
「明日、練習になったので」と迷いなく返ってきました。
示し合わせなくても集まり、結果を自分たちの目で確認し、すぐ次の準備に向かう。
この学年の結束と責任感を改めて誇らしく思いました。
今回の抽選はヘッドコーチとして3回目。
2023年は挑む側、2024年は挑戦を受ける側で戦う相手を決める抽選会でした。
今年少し違うのは「戦うのか」「終わるのか」を決める抽選会だったことです。
正直なところ、心の底では「まだこのチームで戦わせてほしい」という願いがありました。
だから抽選会の会場で「入れ替え戦」の紙をこちらに向ける田中を見てうんうんと頷いていました。
入れ替え戦は、勝ち負けだけの舞台ではありません。
この一年間、積み重ねてきたすべてを証明する場所です。
相手への敬意を忘れず、ZELKOVASらしく、まっすぐ挑みます。
せっかく書いた四年生への労いの文章はお蔵入りになりましたが。
Q,OBOG・保護者様、応援してくださる方々へのメッセージをお願いします。
主将 田中僚
これまで自分たちを支えてくださったコーチ、スタッフ、OBOG会、保護者の皆様、そしてスポンサーの皆様に、最後に勝って昇格する瞬間をお見せできるチャンスを得られたことを、本当に幸運に思います。
この立場になって改めて、日々の活動が多くの方々の支えによって成り立っているのだと強く実感しています。
私たちが、日頃から応援してくださる皆様に示せる唯一の恩返しは、BIG8昇格という結果だと考えています。
皆様への感謝を胸に、最後まで戦い抜き、必ずBIG8へ昇格します。
最後まで応援のほど、よろしくお願いいたします。
HC 町野英介
今シーズンも多くのご声援とご支援を賜り、誠にありがとうございました。
試合の日、ふとスタンドを見上げると知った顔ぶれが並んでいる光景に、何度も力をいただきました。
その雰囲気が、選手たちの背筋を自然と伸ばしてくれていたように思います。
シーズンを通して、順調な時期ばかりではありませんでした。
それでも日々の練習では、気づけば誰かが準備を始めていたり、部室が見違えるほど整えられていたりと、このチームならではの気持ちの良い流れがいつもありました。
(整いすぎて、キッキングコーディネーターである志賀のスパイクまでどこかへ消えてしまいましたが…)
練習中の些細な変化にすぐ気づき、それを声に出す選手が多く、コーチとしては随分と助けられた一年でした。
特別な出来事ではありませんが、こうした積み重ねがチームの雰囲気を形づくり、困難な時期にも前へ進む力になっていたのだと思います。
応援してくださる皆様の前で試合をすることは、学生にとって大きな励みです。声援や拍手の一つひとつが、彼らを次のプレーへ後押ししていました。
その空気をつくってくださる皆様には、あらためて深くお礼申し上げます。
12/20の入れ替え戦は、この一年の取り組みがどこまで届いたかを示す大切な試合です。
対戦相手の東海大学も、日々の積み重ねを丁寧に続けてこられたことが映像からも伝わってくる素晴らしいチームです。
だからそこわれわれの力をしっかり出しきる試合にしたいと思っています。
最後まで準備を重ね、胸を張って臨みます。
アミノバイタルフィールドで行われるこの試合が、今年のチームとしての最後の試合になります。
お時間が許せば、ぜひ会場で見届けていただけると嬉しいです。
みなさまと最高の瞬間を共有すべく万全の準備で挑みます。
応援よろしくお願いします。

いかがでしたでしょうか。
2025年を締めくくる、大舞台です。
ぜひ会場で、皆様のご声援をお待ちしております!
<次戦情報>
12月20日(土)14:00K.O
vs東海大学 TRITONS
@アミノバイタルフィールド

